
56歳の生え抜き学長誕生 明海大学(本部・浦安市,歯学部は坂戸市=旧城西歯科大)の学長となった安井利一氏の学長就任を祝う会は 5月17日,東京・ホテルオークラにおいて約200名の列席者を集めて開催された.
祝う会には,この日3つの用が重なったという日本歯科医師会会長の大久保満男氏が駆けつけ,旧知の安井氏の就任を祝った.また日本歯科医学会会長の江藤一洋氏が,若い学長に期待する言葉を贈った.
同学は1970年創立,1988年に外国語学部,経済学部を開設して校名を明海大学に変更,その後も,不動産学部,ホスピタリティ・ツーリズム学部などを新設し,ユニークな総合大学として発展している.
初代理事長の宮田慶三郎氏は朝日大学(旧岐阜歯科大学)も創設し,独特の経営センスによる思い切った大学経営が知られていたが,現理事長の宮田侑氏の信頼が最も厚い学長の誕生となった.
4月1日に就任した安井氏は,専門は口腔衛生学で,就任時56歳の若さ.城西歯科 大学の第2回卒業生で,開学38年目にしていわば生え抜きの学長が誕生となった. 同窓会主催の祝う会に列席した各県同窓会代表者らは,感激の面持ちであった.
東京歯科大学同窓会の新役員が決まった.
任期は20年1月1日から21年12月31日まで.


日本大学歯学部同窓会生涯教育2007
日本大学歯学部同窓会生涯教育2007:口腔から全身を診る・全身から口腔を診る「欠損歯列入門」が12月9日,日本大学歯学部大学院講堂で開かれた. 最初に宮地建夫氏(東京・千代田区開業)が,「術前のリスクのリスク予測」で講演し,「欠損歯列は,術前のリスクと術後のリスクに大別される.術前のリスクは術前のリスクという病態の持っている危険性のことで,咬合欠陥リスクや増齢リスクなどである.咬合支持のレベルや歯の喪失速度あるいは,欠損パターンなどがリスク予測の判断指標になるだろう」と述べた.また,「術後のリスクとは,咬合再建にともなって発生する諸々の負荷がリスクとなるという意味である.したがってどの程度の咬合回復を目指すかであり,咬合回復の受け皿の負荷能力によってリスクの中身が変わるはずである.臨床では,比較的対応が楽な,いわば許容できるコースをたどるのか,あるいはどうにも困る回避したいようなコースに向かっているのかを読み取ることが,リスク予測の目的のよう思われる」と指摘した.続いて行われた鈴木尚氏(東京・中央区開業)の講演「欠損補綴の診断」の内容を以下,紹介する.
「欠損補綴の診断」鈴木氏講演(要旨)
問診すると,なぜこの患者は,こんなになったかがわかる.例えば前歯を失ったのはいつごろか.前歯が前突になったのはいつごろか.すぐに患者さんは思い出せなくとも,何度も聞くうちに段々わかってくる.そこで辛抱強く患者に相対することである. 歯を喪失するのは,歯周病,齲蝕,歯牙への力の関係などである.補綴の問題点は,その回復のさせ方を具体化するのに,何をどのように考えて,妥当な方法論に到達するかである. しかし多様な症状例は,ある点で似ていても,他の点では違いがあり,どれも同じではない.その違いをどのように捉えるかが診断である.考えるべき雑多な要素は挙げればきりがない. だからといって大まかにすませるのではない.診断はその症状の持つ最も中核となる点を見つけることである.変化した状態とその原因を探るのである.どこから変化が始まったのか. 変化の要因が歯周病であるのか,齲蝕であるのか.あるいはクレンチングであるのか.前咬み傾向か,片咬み傾向か,臼歯の磨耗状態はどうであるか.臼歯で咬めないなら前歯で咬んでいるのか.舌が大き過ぎて咬みづらいケースもある. 下顎偏位の要因もある.それぞれ起こる原因があるので変化の要因の1つひとつを意味付けしていくことが必要である.エビデンスが問われているが,エビデンスは患者さん1人ひとりにあるともいえる.我々が診断で口腔と顎顔面の形態変化を診ている.組織をよく観察することが大切であり,基本としては,正常な組織と見比べることである.変化がわからないから治し方がわからず,補綴は難しいとされる.また,失敗例より成功例をよく知ることである.診断とは仮説であり,若い先生はどこからどのように手をつけたらいいかわからないと思う.欠損補綴の診断は,起こった変化を患者さんに聞くことから始めるほかない.(以下,症例と質問は略)

朝日大学歯学部同窓会創立30周年記念講演会・式典・祝賀会が11月10日,大阪市中之島のリーガルロイヤルホテルで開かれた.記念講演は日本が世界に誇る形成外科医の光嶋勲氏(東京大学大学院医学系研究科教授)が「再建医療の最先端」と題して,先進の驚異的な臨床例を紹介した.
開会の辞で光嶋氏を紹介した金田克宣30周年記念実行委員長は,「顔面組織,顎骨の再建は,我々と関係が深い分野であり,歯科医師としてのライセンスを持っていてよかったと思える内容の講演が今日は聞けると思う」と述べた.(光嶋勲教授の講演内容は別掲)
<式典>●
会長式辞岸田直道氏 全国の同窓会会員は4,648名となり,各地区の歯科医師会の役員として活躍するまでになった.母校でも同窓より教授が生まれ教育,研究に携わっている.同窓会が発展するにつれ,社会的な影響をもつようになる.そこで歯科医師会に対しても責任を果たさなければならない.社会全体が競争と淘汰の時代に入っている.
母校の改革と発展がなくして,同窓会の発展もない.愛校心なくして同窓会の存在意義もない.厳しい歯科界では連携を深め,互いに協力しあうことが不可欠であり,団結して明るい歯科界を築きたい.不況であるが元気をつけるため,創立30周年記念は盛大な催しとした.
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来賓挨拶朝日大学理事長 宮田郁氏 最近は全国を回り同窓会支部の会合に参加してきた.多くの同窓生が各地区で活躍しているのを見てきたが,母校の誇りでもある.社会は常に変化しているなかで,歯科医師は5万人時代から倍の10万人となった.
グルメの時代でもあり,歯科には豊かな社会としての役割もある.これからは発想を変えていかなければならない.また,グローバル化の視点で母校は提携を進めており,同窓会とは運命共同体であり,卒業生の活躍が大学の誇りである.新たな30周年をスタートラインにして一緒に頑張っていきたい.
ついで,朝日大学学長岩山幸雄氏,大阪府歯科医師会会長岡邦恭氏,岐阜県歯科医師会会長・日歯理事高木幹夫氏,朝日大学歯学部部長田村康夫氏が来賓挨拶した.
また,元朝日大学歯学部顧問の諏訪兼治,同九州地区連合会長の田村正博両氏が永年の功績で表彰された.
なお,祝賀会には来賓と同窓生が多数参加し,和やかに交歓した.