櫻井先生が参議院で代表質問への厚生労働省の回答 


櫻井充先生が参議院で代表質問した内容の中には、我々歯科技工士の思いを代表していただいたと感謝しています。

質問 
その後のことですが、
1、 歯科技工士の激減している現状
〔技工士学校卒業後他の職業に、若い技工士の転職など〕

2、 海外歯科技工補綴物の雑貨扱い問題
〔歯科医師の裁量権で安心、安全?〕

3、歯科技工士の働く環境の悪化
〔労働時間、休暇、給与〕

4、 歯科技工士国家資格の問題
〔日本においては歯科技工士法の法律で、海外歯科技工補綴物は適応外?〕

5、 将来の歯科技工補綴物について
〔保険適応から外れる?〕

櫻井先生が質問された内容については桝添厚生労働大臣は、問題があれば改善する方向で検討する答弁でしたが、その後厚生省として歯科問題に何か対策の動きはあるのでしょうか?

〔中国の歯科技工物に鉛混入や放射性物質混入問題〕
医療全体が崩壊して来ている状況から、我々歯科技工士の問題は片隅に追いやられてしまいそうですが情報が入りましたらメール等でご案内頂けましたら有難いと思います。

歯科技工士 
齋藤勝雄


櫻井充参議院議員の秘書にお願いして、厚生労働省に質問をしたところ回答文が返って来ました。

厚生労働省より回答

お尋ねのご質問に対して
1について
歯科技工士数は現状で微減の傾向にありますが、激減してはおりません。尚、歯科技工士養成については、昭和50年代半ば以降、歯科技工士会の要望等により養成施設の定員削減を進めてきたんこと、18歳人口の減少に伴う高校卒業者の減少や大學進学率の上昇に伴う歯科技工養成施設の入学者数の減少が考えられます。

2について
 関税法上、輸入の際の品目については、輸入統計品目表で定められており、歯科補綴物に対応する品名は「義歯」となっております。

3について
 個々の歯科技工士の労働環境について、詳細の把握しておりませんが、必要に応じて使用者等に対して、労働関係法令の遵守に関する指導が必要と考えられます。

4について
 海外に補綴物の作成を委託するか否かについては、歯科医師の全面的な責任において実地されております。なお、歯科技工士法は、わが国で歯科技工を業として携わる場合の取り扱いを定めたものでので、歯科医師が歯科補綴物等の作成を海外に委託する場合は、歯科技工士法の規制の対象とはなりません。

5について
 歯科補綴物を用いる欠損補綴は、歯科診療における重要な治療の一つと位置付け、これまでも、中医協における議論を踏まえて適切に評価してきたところであり、現時点において、欠損補綴を公的保険の給付の対象から外すとの考えはありません。なお、平成20年度歯科診療報酬改定においては、支台築造に係るメタルコアの評価の引き上げ、金属裏装ポンテックの加算の新設、少数歯欠損に対する部分床義歯の評価の引き上げ、義歯の鈎〔クラスプ〕の評価の引き上げ等歯科補綴物の評価の見直しを行ったところです。

[ 2008/07/11 13:35 ] みんなのニュース | TB(0) | CM(0)

歯科技工と社会との関連 


記者の視点


日技中西会長と日技学会齊木会長の特別対談

日本歯科技工士会の機関紙「日本歯技」2008(7)に掲載された中西茂昭会長と日本歯科技工学会の齊木好太郎会長の特別対談を興味深く読んだ.
「歯科技工と歯科技工士は,今もってその行為が正しく評価されているとは言えません.これらの改革・改善こそが全ての取り組みの原点です」と中西会長が語る.
「学問の確立ということからして,自然科学分野は当然として,さらに人文科学,社会学分野での研究,確立も必要かと思います」と齊木学会長が問題を提起した.
「学会の力の重要性を特に強く感じたのは,今回の診療報酬改定です.歯科技工のタイムスタディの調査研究を行っていただきました.・・・我々の仕事が社会的に正しい評価をしてもらうためには学会の権威はとても重要です.・・・そういう観点から学会にお願いをする事案というのはどんどん増えていくだろうと思います.要するに理論武装の役割を担っていただくということですね.今回の診療報酬改定では,それが見事に証明されたかなという気がします」と中西会長が評価した.
齊木学会がいう人文科学,社会学とは,歯科技工と社会との関連とする.これが診療報酬改定に関わるタイムスタディの調査研究であった.具体的には,メタルコア等はどの位の時間がかかっているのかを調査した.
結果としてあまりにも時間単位の製作料が低かった.1時間当たりの報酬は,コンビニのアルバイトより少ないという事例もった.このようなことを日本歯科技工士会が所轄の行政に訴えてことで,今回の診療報酬改定につながったとする.
特に金属裏装ポンティックやメタルコア,局部床義歯の一部が上方改定された.
「ただ,その問題の根というのはまた違ったところにあるということも考えておかなければいけません」と中西会長は指摘する.
つまり,社会保障のなかにおける医療とは一体何であるのか.さらにそのなかにおける歯科の評価,歯科技工の評価の問題である.
危機的状況にある歯科技工の問題は,介護現場の問題と通底している.これは正に政治問題であり,歯科界たけで手に負える問題では到底ない.
(山本嗣信)
[ 2008/07/11 11:06 ] 記者の視点 | TB(0) | CM(0)