フッ化物洗口実施率で愛知県が全国第1位 



日本むし歯予防フッ素推進会議が実態調査

NPO法人日本むし歯予防フッ素推進会議(境脩会長)は,2年毎に,全国の施設でのフッ化物洗口実態調査を行っている.8020推進財団とWHO口腔保健協力センターが協力しているが,前回の2006年調査と比べ,施設数は+25%(5,131→6,434)で1,303施設の増加であった.
また,実施人数は+37%(491,334→672,794)で181,460人の増加であり,増加傾向は加速している.同会議では,フッ化物洗口が国民の健康施策として定着しているとする.
地域別では,北海道,秋田,栃木,富山,岐阜,愛知,京都,兵庫,熊本,
山口,佐賀,沖縄各県で,顕著な増加がみられた.
 市町村単位では,全国1,806市町村の,35.2%の635市町村で実施され,フッ化物洗口の全国的な広がりをみたとする.
これまでの実施小学校をみると,実施人口で過去は新潟県が常に全国第1位の実施率であったが今年度は愛知県が全国第1位となった.なお,小・中学校での実施率は7%であり,保育所・幼稚園の11%に比べると低く,学校での実施率の向上が課題となっている.
1位:愛知県92,650人
2位:新潟県83,221人
3位:佐賀県52,975人

45位:大阪府371人
46位:東京都209人
47位:徳島県114人

[ 2008/07/15 15:34 ] 医療関係団体・保険組合 | TB(0) | CM(0)

キャンペーン終了のお知らせ 

インサイト 無料診療圏調査

大好評頂きました無料診療圏調査キャンペーンは7月15日を持って終了いたします。
ご愛護頂き誠に有難う御座います。

[ 2008/07/15 14:16 ] みんなのニュース | TB(0) | CM(0)

日歯の座談会「現場の知としての臨床哲学」 

記者の視点

“医療は双方向性だからこそおもしろい”

日本歯科医師会の7月号の座談会「現場の知としての臨床哲学」に大いに,示唆されるものがあった.出席者は,鷲田清一(哲学者大阪大学総長),鎌田實(諏訪中央病院名誉院長),大久保満男(日本歯科医師会会長)の3氏.
基礎医学に対して,臨床医学といわれるが,鷲田氏は臨床の意味を本来の意味である“ベッドサイド”とし,「私はある意味で社会のベッドサイド,つまりいろいろな問題が起きている現場に行こうと….我々が“臨床哲学的”といったのは哲学者が研究室を出て町へ出ることです」と説明している.
鷲田氏は看護師ミーティングや教師,ジャーナリストの集まりなどに行ったのであるが,人はとかく観念的に話をしていることを痛感した.
そこで,患者の気持ちの問題については,“どうしてそこまで言えるのか”“どこまで言えるのか”と問いかけた.看護師同士の観念的に使われている会話を臨床哲学で掘り下げていったのである.
例えば,“患者さん”と“患者様”の呼称について,なぜ,“患者様”なのか,と記者は違和感を抱いているのであるが,今日の社会情勢下では消費者が“王様”になっている.消費者の権利意識が突出すれば,商品に文句をつけるように,教育や医療に文句をつけることになる.
以下,鷲田氏が核心をついた発言をしている.
教育,医療,ケアは,本来は“見返り”を期待しない営みである.しかし,親子の関係も“見返り”を期待する関係となり,搾取の関係に変容する.“自分を育てろ”“食わせろ”“寝かせろ”と人の労力を全部自分のために使うことになる.
ケアする側が完全に服従するマイナス面で反転が起こってしまう危うさがある.ケア,医療も単なる聖域とか献身というきれいごとでは言えない問題が現場で発生する可能性がある.
モンスター・ペアレント,モンスター・ペーシェントの問題には,権利の問題が入ってくる.教育すら,サービスの消費という形で受け止められるようになる.
患者側は,お金を払っているんだから,サービスを受けるのは当然だという意識が出てきてしまった.“あなたはプロなのに,どうしてそれができないんだ.能力がないんじゃないか”“手抜きしているんじゃないか”という抗議の仕方になる.

一方,鎌田氏は,「医療は双方向性だからこそおもしろいのではないかと思う.患者さんに教えられるとか,患者さんにときには支えられることがあることを,若い医師たちに教えていく.そこに仕事のおもしろみが出て来るのだろう….双方向性には“私”と他者との関係の持ち方が関わっていると思う」と述べている.
記者が思うに,医療も教育も本来は不完全なので,互いが相談しながら補完しあっていくものである.だから医師は,“とりあえず,この薬を処方しましょう.”と言う.
医療は“とりあえず”,で成立しているものなのであるが,100%完全と錯覚していたら,双方にとって不幸な結果を招くであろう.
鎌田氏が言うとおりモンスター・ペーシェンは医師や看護師を育てることはできない.患者や家族の感謝の気持ちや励ましなどに,育てられ支えられるのが医療の本質なのである.
教育も医療も受身ではなく,本人が自分で動きださないといけない.つまり自分で治ろうとしないといけない.そこで患者を能動的にすることである.
ところで,中村雄二郎著「臨床の知」に,“医療の大きな落とし穴の1つは,患者さんが医学や医者に100%期待して,それに対して医者側がその期待をしばしば安易に自己の権威づけに利用してきたことである”とある.座談会のテーマである,“臨床の知”の意味を簡明に言い当てていると記者は思うのである.
座談会の最後の核心部分は,食べることの喜びである.がんの末期でも一番食べたいものを人は欲する.そして,家族はそのことに満足する.人が喜んだことに人が喜び,満足するのは,人間だけの営みである.
結論として鎌田が,「生活の質を上げるために“食”は大事である.患者さんがどんどん虚弱化しているときに,歯科医師が関わると立ち上がって庭に出るほど元気になった」と患者さんの逸話を語った.

[ 2008/07/15 14:12 ] 歯科医師関係 | TB(0) | CM(0)